会社にセサミストリートのエルモそっくりな人がいる。
彼を見るたびにキース・リチャードを思い出す。
ある日、いつものようにエルモに遭遇するとなぜか、
木嶋浩史の『キースの胸で眠りたい』が頭の中に流れてきた。
人の顔見て勝手にいろいろ連想するなんて失礼な、といわないでほしい。
あの曲には美しい思い出がある。
もちろんエルモ本人には話していない。
たぶん、エルモに似ていますね、じたいが相当失礼にあたる気がする。
中学生の頃、ミュートマジャパンを見ていた。
憂鬱な中学校。時は1988年頃。
ミュートマジャパンって番組(テレビ神奈川)があった。
司会はマイケル富岡とゴーバンズの森若ちゃん。
毎週ミュージシャンのゲスト。
筋肉少女帯 ジュンスカ ジギー
パーソンズ ユニコーン
思い出せばいくらでも出てくる。
ボウイ バクチク プリプリ
ブルーハーツ TMネットワーク
ハウンドドック レッドウォーリアーズ
爆風スランプ 聖飢魔Ⅱ SYOW-YA
米米CLUB 有頂天 アンジー
レピッシュ ザ・ブーム
エレファントカシマシ ラウドネス
アースシェイカー バービーボーイズ
RCサクセション
RCは昔から居たか。
混じっていたからあの時代にひとくくり。
あの時代はタイマーズだった。
津田沼 久慈 宿河原 登戸 中野島…
南武線の駅名くらいすらすら出てくる。
木嶋のこの曲は番組中、弾き語りで聴いて感動したからシングルで買った。
まだシングルCDの時代。棚にそろえる時は…はじっこ。縦長だから。
木嶋のキースは歌っているとなんとなく「なごり雪」ににている箇所がある。まあ、なごり雪に似ている歌は他にもあるけど。
それがエルモに遭遇すると、何の化学反応か知らないが流れてくる。
エルモから憂いの周波数が出ているのだろうか。
歌詞:
クラスメイトはまるで付き合いきれないってそんな目で見てるし
放課後雨の残るバスケットゴール
憂鬱と戯れる
始まりがこんな歌。
誰もわかってくれない、って感じの憂鬱を歌っているんだけど、
これがギターの弾き語りだとめちゃくちゃカッコいい。
他に好きな曲はたくさんあったけど、30年以上経って思い出す、って
やっぱり名曲だったんだな。