今日の鼻唄

今日はロンリー・チャップリンだった 【イージユーライダーの店】

タイトルの通り。
通勤の途中、近所の飲み屋から、熱唱中のカラオケが聞こえてくる。前回は『イージユーライダー』で、今回は『ロンリー・チャップリン』。もしやイージユーライダーの人ではあるまいか。そうならたぶん、私と同じ世代の客なんだろうな。

♪時が過ぎ~
また歌いながら駅に行く。店に入りたい気分なんだけど。
歌の続きが聴きたいんだけど…。
もう会社なんか行ってる場合じゃないんだけど…。

道中、鈴木聖美で思い出した。

“シンデレラ・リバティー”

作詞が山口(三浦)百恵だった。
ちびまる子ちゃんの世代アイドルが「百恵ちゃん」なら、こちらはピンクレディーの世代。
ピンクレディーが引退してからすぐに松田聖子ちゃんの時代が始まった。

したがって、百恵ちゃんは「横須賀ストーリー」「プレイバックpart2」くらいしか覚えていない。伝説のアイドル、カッコいい辞め方をした人、というイメージがあるだけで、詳しいことは何も知らない。
テレビで鈴木聖美が歌っていると、父がダウン・タウン・ブギウギ・バンドの解説をしてくれた。

《宇崎竜童というミュージシャンがいて、竜童組というバンドをやっている。奥さんは阿木煬子。百恵ちゃんの曲は、ほとんど全部、宇崎竜童夫妻が作っている。ずいぶん儲かったろう、商売うまいな。だいぶ前に『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』という曲が流行った。このヨーコとは、奥さんのことなんだ》

…と、いうような話をしてくれた。

そんな話を曲の合間に聞かせてくれた父も、数年前に他界。去年三回忌が終わったところ。
シンデレラ・リバティーが流行った頃は、歌番組の全盛期で、最初にこの曲を聴いたのも確か「トップテン」だったと思う。

先に「ロンリーチャップリン」がヒットして、その後にお姉さんがソロ活動。
そのソロ第一弾シングルが、この「シンデレラ・リバティー」。百恵ちゃんの作詞ということで歌番組でも話題になった。

もともと誰が歌ってもカッコいい曲なんだけど(注:うまく歌えれば)、鈴木聖美が歌うと格別にいい

ところで、私より8歳年下の男の子が、カラオケで百恵ちゃんの「秋桜(コスモス)」を唄っていた。音楽教室に通っていた時の練習曲だったとか。そうか、そうか。

練習曲にふさわしい曲、というものがあった。
安定して歌いやすい中に少し難しい部分もあり、というような類の曲で、さらに誰でも聴いたことがある曲、知っている曲、というのが練習曲になるんだそう。「秋桜」は全て兼ね備えているらしい。