Great Mystery

『ツキを呼ぶ魔法の言葉』五日市剛さんの話【忘れた頃に思い出す、この手があった。そうだった】

この小冊子は、スピリチュアルなセミナーに「通いまくっている友人」から頂いたものです。怪しい商品を買わされないかと心配していたら、本人から、心に刺さる言葉をいわれました。

「講演者は商売かもしれない。それならそれでいい。世間にまだ知られていないような、新しい発見をした人たちがいる。彼らがそれを見せてくれるなら、本物かインチキか、自分の目で見て確かめたいのです」

そんな友人があちこちのセミナーに通いお友達をたくさん作り、人から人へ、私の元にやってきたのがこの小冊子。出会えてよかった。


内容の一部を紹介します。
五日市さんは、湾岸戦争が起こった年の冬、一か月間イスラエルに滞在します。そこで不思議なおばあさんに出会い、ツキを呼ぶ魔法の言葉を教えてもらいます。そして、おばあさんから「二つの箱」を受け取ります。

おばあさんは、「あなたの誕生日に、この箱を開けてね」と言いました。
「二つ目の箱は、その次の年の誕生日に開けて。誕生日までは開けないでね」そう約束して、日本に帰りました。

言われたとおり、誕生日に一つ目の箱を開けると中身は空っぽ。五日市さんは、その後、夢でおばあさんと会い、急に二つ目の箱が気になって翌年の誕生日を待たずに開けようとします。ところが箱は、置いたはずの場所から無くなっていました。部屋のどこを探しても見つかりません。後にその二つ目の箱は意外な所から出てきます。それが、まるで時空を超えたような現れ方をするのです。

イスラエルのおばあさんから教わったツキを呼ぶ言葉とは、とてもシンプルで「ありがとう」と「感謝します」です。

「ありがとう」は、イヤなことが起こった時に使う
これがポイントで、普通の時にありがとうと言ってもいいけれど、特にイヤなことが起こった時に言うと、不幸の鎖が切れるのだそうです

「感謝します」は、良いことがあった時に使う

そして、イスラエルのおばあさんは、きれいな言葉を使うことの大切さ、きたない言葉を使う愚かさについて、五日市さんに話して聞かせました。同じようなことを世界中、多くの人が言い続ける理由が、わかるような気がします。

さらに、「感謝します」は、とても便利な言葉で、まだ起こっていない未来のことにも使え、「一週間後、試験に合格させていただき、感謝します」とイメージしながら言い切ってしまうと、試験に合格してしまうのだそうです。

これを実践した五日市さんは、卓球の試合で上級者に三回も勝ってしまいます。その時「これは使える!」と実感したそうです。一球一球、相手のサーブをうまく打ち返せることに感謝をしていました。勝たせてください、と言わないところがいいのかも。

だいたいこのような話なのですが、このおばあさんが何者だったのか、気になる

最初から、とても達観していて、魔法の言葉の話を五日市さんにする時も、「運命」って本当にあるのよ、とか、人の人生は最初から決まっているのよ、と語り始める。

何度か読んでいるうちに、①未来を知っている人とか、②未来の記憶を持っている人なのではないか、と勝手に想像してみたけれど、魔法の言葉を使えば「未来は今、決めたとおりになる」のだから、①②どちらも違うことになる。

人の魂が生まれ変わってくる時に、あらかじめ、その人生の予定を決めてから生まれてくる、という説があり、おばあさんは、生まれる前に知った情報を持った状態で生きていたのだろう、と考えた時期もありましたが、最近では、常に時空を行き来し、同じことを何度も経験していて、(映画『時をかける少女』や『未来の想い出』みたいな感じ)五日市さんと会うことも、あらかじめ知っていたのではないか、と想像をさらに膨らませています。

椿山課長の七日間』『いま会いにゆきます』は、霊の世界「あちら側」からの接触が起こる映画。「あちら」に戻る期限が決まっており、先述の映画のように次元を“行ったり来たり”とは少し違うけれど、ふらっと、こちらの世界に現れて家族に溶け込む。おばあさんも、こんな感じだったのかもしれません。

イスラエルに居るおばあさんの息子さんは、箱のことや、開けようとすると何が起こるのかを知っていた様子。五日市さんが国際電話でおばあさんに連絡しようとすると、息子さんが出て、母は亡くなりましたと言う。それは、あちらの世界に戻って行った、という意味にも受け取ることができる。そして息子さんは、あの箱がどんなものなのかを知っていた。

五日市さんにとっては初めての経験でも、おばあさんにとっては何度も見ている同じシーンだったのかもしれない。読んだ人たちの中でも「箱の謎」は、かなり盛り上がっているらしい。それも分かる気がする。
箱は異次元に繋がっているとしか思えない。

いずれにしても、語り継がれ、多くの人に読んでほしいお話。

この小冊子の最初のページには、講演会のテープを起こした安田善次郎氏の「読者の皆様へ」という挨拶文があります。そこには、友人からもらった五日市さんの講演会のテープを聴き、深く感動し、この感動を自分だけのものにしたくない、仲間にも紹介したい、折に触れて考えたい、そのためには文章に起こしたほうがよい、という安田氏の熱意が語られています。

「なかなか了承を得られませんでしたが、何度もお願いをして了解を得た」のだそうです。
その後、十五部ほど印刷した文章を親しい人たちに配ると、それが人から人へ伝わり、小冊子にまとめられるようになったそうです。
そして最後に、裏表紙の赤い服を着た女の子の絵。これは、おばあさんの家に飾ってあった絵だそうです。不思議な絵です。

この本を持っていると、見えない何かと繋がっているような感じがします。