夜勤徒然

夜勤のいいところ

定時に所定の場所にいればいい。
朝礼のようなものがある。
その場に来ていればいい。

朝礼が始まって散るまで1分。その後の作業が深夜の「お昼」を挟んで7時間。残業は40分くらい。
けっこう大きな会社だけど夜勤族は自由度が高い。

髪の色も素晴らしくカラフル。
ピンク、緑、オレンジ、紫…。
見ていてあきない。

ほとんど誰も通勤時の服装なんか気にしていない。

帰宅時の天気が定かではないから、いつ雨に降られてもいいような格好をしている。

春先など薄着か厚着か考えるまでもなく、夜は寒いのだからいったん厚着で出て行って、午前中帰る時間に暑くなったら上着を脱ぐ。みんなそうしている。
暑いと予想して薄着をすると風邪を惹く。

去年、遅刻しそうになった時にジャージで出勤した。

何のおとがめもなし。

その時の所持品は定期と小銭とタバコのみ。カバンも持っていかなかった。
なにしろ起きたらいつも電車に乗るはずの時間の20分前だった。
洗面具とか必要なものは全部ロッカーにあるし、とりあえずこれでいいや…。

そのジャージというのがいつも寝る時着ているやつ。

後から考えてみると、本当にそれでいいのかもしれない。

極端な話、目的は日当をもらいに行くのだ。

会社にはタバコの自販機だけが無い。
お茶とお水はフリー。おにぎり、パン、お菓子、弁当の自販機はある。

夜、散歩に行くついでに労働してきました。という感じにしたい。

けっこう古い体制の会社で設備は整っているけど、堅苦しい学校に通っているみたい。

正確な仕事内容には触れないけど、夜中に計算したり、畳の目を数えるような仕事。
単調で神経をつかう作業と動き回ったり重い物を運んだりする作業が交互にあり、締め切り時刻に追われる。

壊れてはいけないものを扱うので慎重に。締め切りがあるので急ぐ。

「慎重に急ぐ」というのは難易度が高い。

モニターのパネル操作もある。ボタンの押し間違えなんかしたら大ごとになってしまう。
そんなわけで毎日ひやひやしている。

肝の冷える会社。
これをどうやって楽しくしようか毎日工夫している。